報道関係各位
2025年9月8日
医療法人社団KNI
株式会社Kitahara Medical Strategies International
北原グループ、AgeWellJapanと連携し
北原リハビリテーション病院に「Age-Well Designer」を導入
患者の自己決定と挑戦意欲を引き出す“モチベーション起点”の回復促進を目指して
北原グループ(医療法人社団KNI 本社:東京都八王子市、理事長:北原茂実、株式会社Kitahara Medical Strategies International 本社:東京都八王子市、代表取締役:石橋千賀、以下KMSI)は、株式会社AgeWellJapan(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:赤木円香、以下AgeWellJapan)と連携し、北原グループが運営する北原リハビリテーション病院に「Age-Well Designer」を試験的に導入、モニタリングを開始しました。
背景
日本の診療報酬は長期的に抑制傾向にあり、リハビリ分野でも縮小が進む一方、人件費や物価の上昇、そしてコロナ禍を経た生活者意識の変化により、医療は「患者が病院を選ぶ時代」へ移行しています。
北原グループの狙い ― “やる気が回復を加速する”環境づくりをさらに前へ
北原グループは、患者さんの回復には“自ら能動的に活動すること”や“回復へのモチベーション”が極めて重要であると考え、北原リハビリテーション病院の建物構造・周辺環境・日常生活のすべてで意欲を高める設計・運用を続けてきました。今回のAgeWellJapanとの協業は、こうした取り組みを加速させる強力なツールとなるもので、院内外での支援を「モチベーション起点」で統合し、回復の質とスピードの向上を目指します。
取り組みの概要
- 導入開始:2024年10月(試験導入)
- 実施場所:北原リハビリテーション病院(北原グループ)
- 体制:理学療法士・作業療法士など、Age-Well Designer研修を受けたスタッフが参画
- 目的:患者の自己決定と挑戦意欲を引き出し、回復の質・スピードの促進を目指す
特別対談を公開
医療×Age-Wellの挑戦 ― “治す場所”から“暮らしをデザインする場”へ〜 超高齢社会を生き抜く持続可能なモデルとは
今回の取り組みの背景や展望について、北原グループ 石橋とAge-Well Japan 赤木氏が語る特別対談を公開しました。「患者は病院を“選ぶ”時代」「治すだけでなく、人生に寄り添う医療」など、現場の課題と新しい挑戦をテーマに意見を交わしています。
▼ 対談記事はこちら
https://agewelljapan.co.jp/?p=2212
現場の変化
Age-Wellの視点を取り入れた対話と関わりにより、「小さな変化」や「できるようになったこと」を共に喜び合う関係性が生まれ、患者の前向きな一歩や自己肯定感の回復が見られています。スタッフにとっても関わりの質がやりがいにつながる好循環が報告されています。
現場スタッフの声(一部抜粋)
「あなたに会えてよかった」
入院中の患者様に対し、Age-Wellの視点を取り入れ、「小さな変化」や「できるようになったこと」を一緒に喜び合いながら対話を重ねました。やがて「家族に迷惑をかける今後の人生で、生きていて良いのだろうか」といった本音を打ち明けてくださるようになり、退院後には「あなたに会えてよかった」との手紙をいただきました。医療現場においても、Age-Wellな関わりが患者様の人生観を前向きに変え、信頼関係を築く上で大切な視点であることを改めて実感しました。
前向きな一歩を引き出せた経験
脳梗塞を発症し自己肯定感を失っていた患者様に、丁寧な傾聴を通じて潜在的なニーズを一緒に探っていきました。その結果、「こんなことをしてみたい」と前向きな声が生まれるようになり、患者様の可能性に寄り添える喜びをスタッフ自身も感じました。Age-Wellの視点は患者の変化だけでなく、スタッフにとってのやりがいにもつながっています。
「医療×Age-Well」双方に価値を生む取り組みへ
北原グループとAge-Well Japanは、医療者向け「Age-Well Designer研修」を共同開発を検討しています。Age-Wellの視点を取り入れた関わりが、患者の回復スピードや自己肯定感、スタッフのやりがい・定着率に与える効果を把握・検証し、患者とのかかわりにおける医療現場の新たなスタンダードの確立を目指します。
KMSI 代表取締役 石橋 千賀
Age-Wellの視点を持つ医療者を増やし、病院の枠を超えて地域や人生全体に寄り添うプラットフォームを強化したいと考えています。診療報酬に依存せず、地域とともに持続可能な経営を築くことが、市民と病院双方の幸せにつながると信じています。
AgeWellJapan 代表取締役 赤木円香氏
Age-Well Designの出発点は“ポジティブな自己認識”です。「自分は良くなった」と感じられることこそが大切であり、だから一歩踏み出すことができる。人生を諦めないんです。だからこそ、単なる数値の改善だけでは十分ではありません。医療技術に寄り添いの視点を加えることで、人との関わりそのものが、人生の大きな希望となります。北原グループとともに、超高齢社会を支える新しいシステムを創り上げていきます。
関連イベントのご案内|北原グループ 30周年記念イベント「八王子ミライフェス 2025」
北原グループ(医療法人社団KNI/株式会社KMSI)は、設立30周年の節目にウェルビーイングの未来を体感できる参加型フェス「八王子ミライフェス 2025 ― 知恵と癒しで創る新たな社会 ―」を開催します。2025年10月25日(土)・26日(日)、東京多摩みらいメッセにて。入場無料/テーマは「八王子を世界一のウェルビーイングシティへ」。
みどころ(予定)
- 食・運動・テクノロジー・ライフスタイル・北原グループの5ゾーンを回遊し、“近未来の暮らし”を体験。
- 約50社が出展し、展示・ワークショップを展開。
- メインステージでは、ウェルビーイング研究者・前野まどか氏の参加型講演、北原グループ理事長・北原茂実の講演を予定。
- ウェルビーイングテック研究者・渡邉淳二氏による体験型ワークショップ。
- 大道芸・アーチェリー体験・キッチンカー・ハンモックなど、屋外テラスの憩いの場も充実。
- 「縄文定食」など、バーゼルとのコラボメニューも提供。
開催概要
北原グループ 30周年記念イベント「八王子ミライフェス 2025」
開催日時:10月25日(土)11:00–17:00、26日(日)10:00–16:00
会場:東京多摩みらいメッセ
入場:無料
特設サイト:https://kitahara30.studio.site
想定来場者数:15,000人
主催:北原グループ(医療法人社団KNI、株式会社KMSI)/後援:八王子市
北原グループ(KNI/KMSI)について
医療法人では実現できない領域に挑むために設立した株式会社と連携し、従来の医療の枠を超えた総合生活産業としての医療を国内外に広げる革新的事業を展開しています。カンボジアに救命救急機能を備えた病院を開院し、日本の数少ない医療輸出の成功事例として高く評価。さらに宮城県東松島市での地方創生拠点「いろどりの丘」や、AI・ロボット技術を活用した「デジタルホスピタル」の研究開発、八王子を拠点に会員制サービス「北原トータルライフサポート倶楽部」の運営などを通じ、医療を軸に社会課題を解決する新たなモデルを創出しています。
北原グループの情報発信ホームページ:https://join4future.com/
株式会社AgeWellJapanについて
「Age-Wellな人生の相棒になる。」をビジョンに掲げ、シニア世代のウェルビーイングを実現する孫世代の相棒サービス「もっとメイト」(https://motto-mate.com/lpsenior/)、多世代コミュニティスペース「モットバ!」、Age-Wellな生き方をデザインする研究所「Age-Well Design Lab」を運営。そのほか、各サービスのシニア会員データやLabのナレッジを活用し、企業や自治体向けに人材育成事業、アライアンス事業も展開。日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社 23年に飛躍する企業」、Forbes JAPAN「2025年版、世界を変える次世代インパクトスタートアップ30社」に選出。
ホームページ:https://agewelljapan.co.jp/
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
株式会社Kitahara Medical Strategies International 広報部(亀田)
〒192-0045 東京都八王子市大和田町4-1-18 3F
TEL:042-642-8882 E-Mail:yoshikazu_kameda@kitaharamsi.com