当院の理念および基本方針
医療法人社団KNI理事長 北原 茂実
プロフィール
1953年神奈川県生まれ。79年東京大学医学部卒業、95年東京都八王子市に北原脳外科病院を開設、2010年に医療法人社団KNI・北原国際病院と改称し、理事長として革新的な取り組みを行う。2015年一般社団法人医療みらい創生機構を設立し代表理事に就任、16年カンボジアに救命救急機能を持つサンライズジャパンホスピタルを開設。17年からベトナム、ラオスへと進出を開始している。2018年には本拠地である東京都八王子市にて、超高齢化社会でも市民が安心・安全・快適・快適に人生を過ごすためのサービス「北原トータルライフサポート倶楽部」を開始。NECグループをはじめ様々な企業、大学などとICTやロボット技術を使い医療の効率化と質の向上を目指す「デジタルホスピタル」の開発にも取り組んでいる。著書に『「病院」がトヨタを超える日』、『あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?』などがある。
テレビ出演歴
・ 未来世紀ジパング
・ カンブリア宮殿
・ ガイアの夜明け
・ ニュースザップ
病院理念
知恵と癒しで医療を変える、世界を変える
病院基本方針
- 短期間で最大限の回復と徹底した自立を目指す
- 病院に代わる癒しの場「ヒーリングファシリティ」を目指す
- 人と自然と技術を駆使したリハビリテーションの提供を目指す
短期間で最大限の回復と徹底した自立を目指す
脳卒中の後遺症が回復するゴールデンタイムは発症から3ヶ月間と言われています。
この期間にどれだけリハビリテーションを行えるかで回復度合いも変わってくるのです。
しかし、現状、病院でのリハビリテーションのほとんどは、入院期間を通して1日3時間の個別介入を主体としたものにとどまっています。また入院中は病院に依存した生活になってしまい、刺激やお身体を動かす頻度が減ってしまいます。
そのため身体機能や認知機能が下がりやすく、退院後の自立した生活を送る妨げになっています。
本来、リハビリテーションは実際に生活をする場で行うものです。当院では原則、入院期間を急性期病院である北原国際病院で1週間、回復期病院である北原リハビリテーション病院で1ヶ月間に設定し、回復のためのゴールデンタイムの前半に病院での集中的リハビリテーションを行います。そして後半は退院をして実際に自宅で生活をしながらリハビリテーションを行います。当院は「よくなりたいと本気で考え、努力することができる」患者さまを、入院中から退院した後まで、自立するためのリハビリテーションを徹底的にサポートいたします。
病院に代わる癒しの場「ヒーリングファシリティ」
医療法人社団KNIが考える医療は「病院の中だけでなく、いつも人々の生活のすぐそばにあるべきもの」。病院は病気になってから行く場所ではなく、自然に人が集まる場所であるべきだと考えています。 新しい北原リハビリテーション病院とそれを取り囲む空間は、私たちが考える「医療のあるべき姿」を形にしたものです。ここは皆さんが想像する病院ではありません。心地よく五感を刺激する花々、果樹園、ワイナリー、牧場、農場、温泉、健康によい食事があるなど、世界の長寿で健康な人々の暮らしをヒントにした心身ともに健康になれる空間「ヒーリングファシリティ(癒しの場)」なのです。 楽しみを求めて人が集い、自然と触れ合い、笑い、繋がりを持つことで免疫力が高まり、病気を遠ざける体が作られます。この北原リハビリテーション病院から「北原が目指す医療」が始まります。 さあ、医療を楽しみに来てください。
患者様の権利について
当院では「より良い医療」の実現を理念として掲げています。
「より良い医療」とは患者様と医療従事者との信頼関係の上に成り立つものであり、その達成には、まず私たち医療従事者が医療の中心はあくまでも患者様であるということを深く意識し、また同時に患者様にもそれに伴なう責任が伴うことを認識して頂く必要があると考えます。
以下に患者様の権利と、それに伴なう義務および責任を掲示します。
患者様の権利
良質の医療を受ける権利 | 患者様は、その経済的・社会的地位・年齢・性別・疾病の種類などあらゆる条件に関わらず、平等で適切な医療を受ける権利を有します。 |
自己決定の権利 | 患者様は、自己の自由な意思に基づき、検査・治療等の医療行為を受け、選択し、または拒否する権利を有します。 |
情報を得る権利 | 患者様は、これから行われようとする検査および治療の目的・方法・内容・危険性・代替手段の有無、また、既に行われた検査・診察・診断・治療の内容およびその結果等、自己の状況を理解するために必要な全ての情報を得る権利を有します。 |
機密保持を得る権利 | 患者様は、自らに関する全ての情報を、その承諾なく第三者に対し開示されない権利を有します。 |
尊厳を得る権利 | 患者様は、自らその病を克服しようとする主体として、その尊厳を守る権利を有します。 |
患者様の義務と責任
患者様は上に述べた権利を持つと同時に、自らの病の克服のため医療に積極的に協力し、また全ての患者様が適切な医療を受けるために、他の患者様の治療や病院職員の医療提供に支障を与えないよう、自ら配慮する義務と責任を負います。
診療録(カルテ)の開示を希望される方へ
当院では、患者様へのサービスの充実を図り、患者様との信頼関係をより深いものにし、より質の高い医療の提供を実現する観点から、診療録等の開示の依頼があった場合、個人のプライバシーの保護および診療上の支障が生じない事を確認した上で開示を行っています。開示には所定の手続きが必要となりますので、詳細はA棟受付までお尋ねください。
医療相談のご案内
医療・福祉制度の事でお困りの事がありましたら、お気軽にご相談ください。行政・福祉サービスなど各種の相談にも応じます。相談ご希望の方はA棟受付までお申し出ください。
暴言・暴力・迷惑行為について
当院では、医療基本理念のもと、一人ひとりの患者様に良質な医療の提供を目指し日々取り組んでいます。安心、安全な医療を受ける患者様の権利が尊重されるよう努力をしています。
しかしながら、次のような行為は当事者と医療関係者の信頼関係を損ないます。
皆様が安心して診療を受けられるために、病院職員や他の利用者の皆様に対して、次のような行為が認められた場合には、外来及び入院を問わず、以後の診療をお断りする場合や、必要に応じて所轄警察署への通報、法的措置を講じる場合がありますので、予めご了承いただくと共に、ご理解とご協力をお願い致します。
施設内における以下のような迷惑行為は、当事者と医療関係者の信頼を損ないます
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大声や奇声、暴言または脅迫的な言動により、他の患者様や病院職員に迷惑を及ぼすこと(尊厳や人格を傷つけるような行為)例:大声を出して怒鳴る、土下座させる、居座る、など
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来院者や病院職員に対して殴りかかる等の暴力行為若しくはその恐れが強い場合
例:診察時に医師に暴力をふるう、看護師に暴力をふるう、など -
解決しがたい要求を繰り返し行い、病院職員の業務を妨害すること(必要限度を超えて面会や電話等を強要する、何回も同じ要求を繰り返す行動をとる行為など)
例:診察の順番を繰り上げるように強要する、一方的な主張等で長時間電話する、明らかに不要な複数回の架電反復など -
病院職員にみだりに接触すること、卑猥な発言等の公然わいせつ行為及びストーカー 行為をすること
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正当な理由もないのに施設内に立ち入り、長時間とどまることや、病院職員からの退去の指示に従わないこと
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病院職員の指示に従わない行為(施設内での飲酒・喫煙、無断離院など)
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理由なく治療や検査を拒否するなど、治療に著しく非協力的な場合
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病院側の了承を得ず撮影や録音をすること(各種メディア、インターネット等での公開は禁止しています)
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謝罪や謝罪文書の作成・交付等の強要行為や面談を強要すること
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施設内の機器・備品類等の無断使用、持ち出しまたは器物破損行為
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施設内の建物・工作物、その他設備の破壊・損傷若しくは汚染した場合
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受診に必要のない危険な物品(刃物・爆発物など)を施設内に持ち込んだ場合
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施設内での傷害、窃盗等の犯罪
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施設内での他の患者様や病院職員に対しての営業
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前各項に掲げるもののほか、他の患者様や病院の迷惑と判断される行為及び施設内の秩序維持や円滑な診療や業務に支障を来す迷惑行為
患者様と病院職員の安全を守り、診療を円滑に行うとともに、安全で質の高い最善の医療を提供するためにも、何卒ご理解の程、お願い申し上げます。
【参考】暴力被害から医療従事者を守る法律の一例
- 医療従事者や他の患者様に対して殴る・蹴る・胸倉を掴む等の暴力行為をする<刑法 208 条 暴行罪>
- 上記、暴力行為により負傷させる <刑法 204 条 傷害罪>
- 院内の設備や備品を破壊する <刑法 261 条 器物損壊罪>
- 医療従事者や他の患者様に暴言を浴びせる <刑法 231 条 侮辱罪>
- わざと大声を張り上げたり奇声を発したり、居直り続けて業務を妨害する<刑法 234 条 威力業務妨害罪>
- 「お前らただじゃすまないぞ」等脅迫的暴言を吐く <刑法 222 条 脅迫罪>
- 医療従事者に物を投げつける等の行為をする <刑法 208 条 暴行罪>
- 上記、暴力行為により負傷させる <刑法 204 条 傷害罪>
- 土下座させたり、謝らせたりする <刑法 223 条 強要罪>
- 正当な理由がないのに院内に侵入し「退去してください」と言っても従わない<刑法 130 条 建造物侵入罪・不退去罪>
なお、病院管理上、録音装置や防犯カメラを一部で設置しております。これらの記録は病院の管理の必要から使用するものであり、原則として外部への提供・開示を予定するものではありません。但し、裁判所・警察署等から提供を求められた場合など、法令に従い、記録されたデータを提供・開示することがあります。安全な医療や療養環境を守るための対応ですが、皆様のご理解とご協力をよろしくお願い致します。