脳卒中の後遺症が回復するゴールデンタイムは発症から3ヶ月間と言われています。この期間にどれだけリハビリテーションを行えるかで回復度合いも変わってくるのです。しかし、現状、病院でのリハビリテーションのほとんどは、入院期間を通して1日3時間の病院内のみでの個別介入を主体としたものにとどまっています。また入院中は病院に依存した生活になってしまい、刺激やお身体を動かす頻度が減ってしまいます。そのため身体機能や認知機能が下がりやすく、退院後の自立した生活を送る妨げになっています。
本来、リハビリテーションは実際に生活をする場で行うものです。当院では、限られたゴールデンタイムを活かすために急性期病院より早期に転院を受け入れ、短期間に集中的なリハビリテーションを行います。そして伸び代のあるゴールデンタイム後半は、退院をして実際に自宅で生活をしながらリハビリテーションを行います。
当院は「よくなりたいと本気で考え、努力することができる」患者さまを、入院中から退院した後まで、自立するためのリハビリテーションを徹底的にサポートいたします。
「短い入院期間でしっかりよくする」というコンセプトとおり全国平均より 大幅に短い入院期間で全国平均を上回る回復と在宅復帰率を達成しています。
ゴールデンタイムに徹底したリハビリテーション
徹底したリハビリテーションによる実績
「短い入院期間でしっかりよくする」というコンセプトとおり全国平均より 大幅に短い入院期間で全国平均を上回る回復と在宅復帰率を達成しています。
平均在院日数:34.8日(全国平均88.2日)
在宅復帰率:77.5%(全国平均73%)
FIM利得(リハビリ効果指標):20.3点(全国平均17.7点)
平成 28 年 回復期リハビリテーション病棟の現状と課題に関する調査報告書 回復期リハビリテーション病棟協会より
入院3日目から自立に向け外出訓練、生活の場で実践的リハビリテーション
当院では退院後の生活を見据えて入院3日目に自宅への外出訓練を開始し、後遺症の回復が最大限に期待できる発症早期から、出来るだけ多く自宅でのリハビリテーションを行います。病院内でリハビリテーションを受けているだけでは自立して生活する能力を得ることはできません。実際の生活場面での課題を早期に認識し、具体的な課題解決を目標にリハビリテーションを行うことが自宅での自立に直結するのです。
患者さまを寝かせておかない1日3時間以上の個別リハビリテーション
リハビリテーションスタッフと1対1で行う個別リハビリは通常、病院では1日3時間までです。しかし、当院では1日3時間を越えて個別リハビリテーション(自費診療)を受けることができます。また個別リハビリテーション以外にも病院の各階に用意されたデイルームでは全員に参加していただく集団リハビリテーションを行っています。当院に入院したらベッドで寝ている暇はありません。1日でも早く自宅に帰るために生活全てをリハビリテーションにしていただきます。
病院を退院した後から始まる本当の自立に向けたリハビリテーション
リハビリテーションは病院を退院したら終わりではありません。当院を退院した後は生活の場を自宅に変え、リハビリテーションを行います。いつまでも誰かにリハビリテーションしてもらうのでは自立とは言えません。自主トレーニングの方法習得などご自宅で1人でリハビリテーションを継続できるように入院中に指導いたします。 また、当院スタッフによる外来リハビリテーションや訪問リハビリテーションで社会復帰のためのリハビリテーションを行います。
レストランで食べたい時に美味しい食事を
楽しい食事の追求 時間や場所も自分で選べる
1階には病院にいることを忘れてしまう雰囲気の レストランがあります。入院患者さまがお食事をされるのはこのレストランです。 ここではレストランに設置されたオープンキッチンで作った出来立てのお食事を提供しています。また食事の時間や席も患者さまに選んでいただきます。 誰と食事をとるか、いつ、どこで食べるか、患者さまに選んでいただくことにより、その方にとって楽しい食事になることを追求しています。
特別メニューでワンランク上のお食事を
当院では通常メニューに加え、マグロ漬けやローストビーフなど通常メニューよりも豪華な食材を使った特別メニューも選択することができます。 一食ごとに選択できるため、誕生日や記念日などの特別な日だけ、ワンランク上のお食事をお楽しみいただくこともできます。
疲れた身体にビールのご褒美
当院ではレストランで自然酒・オーガニックビール・ワインをお楽しみいただけます。お酒は必ずしも身体に悪いものではなく、適量であれば健康にいいとも言われています。患者さまにとっての適量を入院中に把握することで退院後の生活の不安を減らすことができます。リハビリテーションで疲れた方へはご褒美としても有効です。
リハビリで疲れた身体を癒す「森の中の温泉」
温泉で疲れをとり リハビリテーションへの活力を
疲れた身体をいやしてくれるのは天然温泉。 ここでは温泉の窓の外に広がる山々の風景もお楽しみいただけます。 浴室の中心には生きた植物が植えられており、まるで森の中にいるような気持ちにさせてくれます。ご家族で温泉を楽しみたい方のために家族風呂もご用意しました。 リハビリテーションに休養は大切。 温泉でしっかりと疲れをとることでリハビリテーションへの活力を取り戻すことができます。
患者さまがリラックスできるお風呂を追求
常にスタッフが介助し落ちつけない。 それがこれまでの病院の入浴でした。そのような状況ではリラックスした入浴はできません。 当院では患者さまが1人で入浴できることを目指し、患者さまがスタッフの介助がなくても安定して入れる独自の浴槽や、スタッフが患者さま1人1人の状態を把握し適切な介助ができるシステムの開発など様々な工夫を行っています。
温泉の外に広がるリラックスエリア
木造の温泉棟には温泉以外にもリラクゼーションスペースをご用意しています。 風や揺れる葉の音を聞きながら景色を楽しめるデッキテラス、寒い日には薪ストープで暖をとりながら、おくつろぎいただけます。
病院のイメージを変える空間
建物、家具、サービス、全てがホテル仕様
「病院に行くだけで気がめいってしまう」そんな経験をしたことはありませんか? 病院という空間は落ち着かず、休養に適していません。当院の建物、お部屋、サービスは患者さまがしっかりと休養できるように病院ではなくホテルをイメージして作られています。これからの病院のスタンダードがこの病院から始まります。
夜はホテルのようなベッドでしっかりと休養
お部屋に用意された家具はベッド・家具・照明・カーテンなど全てこだわり抜いた特製のものを使用しています。ホテルのような作りでありながら患者さまが生活しやすい工夫がなされています。 日中に集中してリハビリテーションを行った後、お部屋でしっかりと休養することができます。
動物とのふれあいも回復の助けに
当院では病院敷地内でヤギやうさぎ、犬を飼育しており、患者さまと自由にふれあっていただいています。 動物とふれあうことで得られる刺激や癒しも患者さまが回復する助けになります。
人生をトータルでサポート 「北原トータルライフサポート倶楽部」※会員制
退院後の人生もトータルでサポート 「北原トータルライフサポート倶楽部」
当院では株式会社Kitahara Medical Strategies International(KMSI)が提供する退院後の患者さまの人生をサポートする「北原トータルライフサポート倶楽部」を利用することができます。本倶楽部は会員制のサービスで、医療保険や介護保険ではカバーされない生活の困りごとに対応したサービスを提供しています。また本倶楽部の会員になると、万が一、脳卒中が再発した時、事前に登録した情報をもとに北原国際病院が速やかに適切な治療を提供することができるため、安心して生活を送ることができます。
脳卒中の再発時に最適な治療が受けられる
脳卒中は再発しやすい病気だと言われています。1年間で20人に1人、10年間では約半数の患者さんが再発したというデータもあります。(福岡県久山町の疫学研究のデータ) 当倶楽部の「救急医療サポートサービス」をご利用いただけば、必要な情報を登録しておくことで、再発しても北原国際病院で適切で迅速な治療を受けることができます。
無料で受けられる 継続したフィジカルメンテナンス
自宅退院後も定期的にお身体の状態を確認することは健康な生活を続けるためにとても大切です。 「北原トータルライフサポート倶楽部」に登録すると、退院後も継続して無料のフィジカルメンテナンスを受けることができます。リハビリテーションが必要な場合はすぐに適切なリハビリテーションプランを提案いたします。
※本サービスは、株式会社KMSIが提供する有料のサービスになります。 患者様のご登録は任意となります。
リハビリテーションをさらに進展させる先端システム
顔認証システムによる安心の入院生活
不審人物の侵入を防ぐこと、 1人で出歩くことに危険のある患者さまが病院の外に出でてしまうことを防ぐこと、 安心の入院生活を送るために大切なことです。 当院では顔認証システムによる入退管理を行ない患者さまの入院生活を守ります。
スタッフの経験に依存しない AIサポートで適切なリハビリテーション
リハビリテーションや看護の記録の音声入力、医療データのスマードフォンでの閲覧、編集など業務の効率化を行なっています。 集まったデータをAI(人工知能)が解析し、データに基づいた有効な介入方法を提示することで、スタッフの経験に依存しない適切なリハビリテーションの提供を目指しています。
理想のリハビリテーションを 実現するためのシステムを開発
最短で最大限の回復を目指すためには、これまで病院という閉じられた環境で行われてきた医療の枠を越えたサービス提供や異業種とのコラボレーションによる必要となります。 当院では様々なステークホルダーと協議し、新たなシステム、サービスの開発を行なっています。